犬の健康を考える ~第1回~
狂犬病とは
ウイルス性の感染症です。
狂犬病ウイルスを持っている犬、猫、コウモリ等の動物が媒介すると言われています。ウイルス保有個体に噛まれる、引っ掻かれる等で出来た傷口から侵入し感染する人獣共通感染症です。
WHOの発表によると全世界で毎年35,000人~50,000人が死亡しているとの事。アジアの後進国での犬からの発生が大多数。他では、南米ではコウモリ、北米ではキツネ・アライグマ・スカンク等が見られる。
現在、狂犬病の発生がない国は、日本・台湾・ハワイ・グアム・ノルウェー・イギリス・スウェーデン・アイスランド・アイルランド・オーストラリア・ニュージーランドフィジー諸島のみとなっています。
日本では1957年以降国内の発生は無い。





日本における発生状況【厚生労働省発表】
1956年 | 1970年 | 2006年 | 2020年 | |
死亡者数 | 1人 | 1人(海外で感染) | 2人(海外で感染) | 1人(海外で感染) |
犬の発生数 | 6頭 | なし | なし | なし |
予防接種
春秋に狂犬病予防接種を受ける事が多い。
また狂犬病ワクチン以外にも、【コアワクチン】混合ワクチン1部としてジステンパーウイルス・アデノウィルス・パルボウイルスの3つのワクチン。【ノンコアワクチン】レプトスピラ・パラインフルエンザ・ボルデテラの3つのワクチンは免疫持続期間が短いので時期に合わせて接種するケースになります。
予防接種の副作用
予防接種をすると副作用により様々な症状が起こる事があります。
注意ポイント
■ 発熱
■ 嘔吐・血嘔吐
■ 下痢・血便
■ 消化器疾患
■ 湿疹
■ アナフィラキシー
直ぐに病院で診察を受けましょう!
その中でもアナフィラキシーショックが起こった場合は、一刻をあらそいます至急、病院へ行きましょう!
この様に危険な副作用は多く見られます。個体の小さな犬種や子犬、シニア犬等は特に気を付けたいですね。それに体調を考慮して接種をおこなった方がよいでしょう。

狂犬病予防接種の義務
生後91日以上で、飼った日から30日以内に狂犬病予防接種の義務があります。その後は毎年度1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。接種後には注射済票鑑札が発行されます。
まとめ
狂犬病の予防接種は国からの義務です。
1957年から日本では狂犬病の発生は有りません。
予防接種をする事で狂犬病の発生が約60年以上発生が有りません、そして予防になっております。これを踏まえて私感ですが記載致します。
まず、狂犬病ワクチンの副作用が非常にリスクだという点、これが全てではないでしょうか?副作用が軽ければ、飼い主は躊躇なく接種をすると思います。数々の副作用による死亡例や麻痺、ダメージ等が多すぎる現状。日本における狂犬病の発生が多ければ、仕方が無いと思えるけど皆無の状況。これだとリスクを考えてしまいますよね。それに、狂犬病予防接種が済んでないと施設の利用が出来ないのが困りものなのも事実。



子犬やシニア犬、調子が良くない、病気等その様な場合の予防接種は避けましょう!悲劇が起こってからでは遅いので。また先生に相談して予防接種の免除もあります、是非、利用して下さい!
因みに、テンチドッグのドッグマッサージでは予防接種の証明書の提示は求めておりません。よろしくお願いします
テンチドッグ ドッグマッサージ